2012-01-21

続・春待ちストール

生地に色を定着させるために媒染という作業があるのですが
同じ染料でも使用する媒染剤によって全く違う色になったり
思ってもみなかった色になるのが染めの面白いところです。

主に使用している媒染剤はアルミ(ミョウバン)と鉄。

今日ご紹介するストールは
市販されている天然の植物染料にて染めたものです。

すべて自分の手で植物を採取して染めることも
ひとつの理想ではあるのですが(今年は藍を育ててみたい)
やはり多くの色を楽しみたい。

紫系の染料は植物の樹液を吸い上げた虫から採取したものです。
それはまぎれもなく自然界に存在する色。
植物や虫から色をいただいていることを感謝し
自然の色のもつ美しさ、色の奥深さ、
力強さ、やさしさ、を感じていただけたらと思います。

濃色のストールはところどころ染めムラができてしまいました。
ぐるぐる巻いてしまえばわかりませんが。。
まだまだ修行がいりそうです。

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春待ちストール
linen50% wool50%
size 200×55

くるみ
インド茜
ラックダイ


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ショールやブランケットにお使いいただける大判の多用布
小さめのマフラーも少しですがご用意しています。